まあ、ありふれたよくある話なんですが、自分の身に降りかかると切実

*「老いては子に従え」の意味は「年老いたら、何事も子どもに任せた方がよい」です。男性・女性を問わず高齢者のあり方を説いたことわざです。

皆さんこんにちわこんばんわ!

今日は実際にあったお話、というか

千代原千代でございマス

私の家族の話を少々いたします

ありふれた良くある話よ

私の祖母(母の母)なんですが

お歳は80歳、大きな病気やケガもなく、ボケた様子もなくこの年まで元気に過ごしてきたんですが

先日、自宅にて転倒し、大腿骨頚部骨折→人工骨頭置換術 というイベントに見舞われてしまいました

手術&リハビリ自体は割とスムーズにいったのですが、最終的にはQ‐Cane(4点杖)での歩行で見守りがあった方がよろしいでしょう、というレベルで落ち着きました

当然、入浴や更衣といったADLにも軽介助が必要な状態なので、介護保険によるサービス適用が必要、という話になりました

人口一人の村は、村とは言わんよ

しかしここで困ったことが

私の祖母は、小さな離島の寒村に一人暮らしていました。

高齢者の一人暮らしです。この寒村、実質的な住民は私の祖母のみ

夜になると、私の祖母の家以外に灯りはともりません

リアル『ポツンと一軒家』です テレビ出演が確定しますw

登場人物が一人なので、マジでドラマも何もありませんw

ウィル・スミス主演の『アイアムレジェンド』みてーな感じですかね

登場人物はうちの祖母のみで、可愛い犬も、おっそろしいゾンビも出てきませんが

登場人物はうちの祖母のみという…

極端な田舎には介護サービスなど存在しない

そういう状態なので祖母の暮らす離島には、介護保険サービスを行う事業所が存在しません

訪問リハや通所看護、通所リハもありません

介護のイラスト「ベッドに寝るおばあさん」
田舎だと介護保険サービス事業所が少ない地域もあります

祖母が自宅に帰ることは事実上不可能でした

そこで私の母は、祖母に『私の実家で暮らそう』と提案するのですが

祖母は『嫌じゃ!!』とおっしゃいマス

どうやら、いくら血のつながった娘とはいえ、多少なりとも気を遣うようです

しかし、それでは、少し離れた場所にある老人ホームなどに、施設入所しかありませんよ?

という流れになるんですが…

祖母『どっちも嫌じゃ!ワシは自分の家に帰る!!』

と言って聞きません。そもそも転倒リスクも高いし、第一、食事や入浴もままなりません。

万が一転倒したら、文字通り誰も助けに来てはくれません。

泣いても叫んでも、人口1名の村ですから。

永遠に第一村人のみでス

私の母にもこれには困り果て

『それは無理な話よ。何かあったら、そのまま死んじゃうんだよ』と祖母を説得するのですが

祖母『ワシはそれで構わん!!死んでもよか!!』

………決意は固かったようです

その後、私も祖母と話をしましたが、やはり決意は変わらず、

結局、祖母は和製アイアムレジェンドみてーな生活を現在も続けています。

シルバーカーを押すお婆さんのイラスト
本人は幸せなんですが…

毎日の電話による安否確認(確認が取れなかった場合、即スクランブル)や、

家族親族赤の他人による絨毯爆撃のような訪問と介護により

なんとかかんとかしのいでおりますが、これはなんとかせないかんなあ…

という状況ですね

まあ、祖母の住む家が極端に辺鄙過ぎるせいで、介護サービスが受けられないのが痛かったです

調べてみると、数年前までは、この離島にも週2回程度、本島から出張でデイケアスタッフが来てくれて、サービス提供が行われていたようですが、採算の関係上、終了してしまったようです。残念…

おまけ

余談ですが、この話をかいつまんで、施設の入居者や通所リハビリの利用者に話したところ、

介護者である母を支持する意見が多かったのです

多かったのですが、高齢者の皆さん、同様のことが自身に起こった場合、そんなに素直に状況を受け入れられるかしら?

他人事だから、文字通り客観的にみて判断できてるけど、やっぱり、祖母と同じように、『嫌じゃ!』って言うんじゃないですかネ?

老いては子に従え、とは、なかなか言いづらいんですが……

おまけのおまけ

ちなみに、うちの母は、見た目性格共に祖母にそっくりです

私も将来おそらく今回の母のようなイベントを体験すると思います

おまけのおまけのおまけ

さらにさらに、うちの妹も、祖母、母と見た目性格共にそっくりなので、義理の弟君に『将来大変だじぇ~』と言ったら、めっちゃ笑ってましたw うん、よくわかってないなw

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