久々更新の第6回 今回は介護保険申請のある意味花形 認定調査のお話

今回のテーマは 認定調査

介護保険の初回の申請もしくは更新をする際に行われる認定調査 これが実際どういう風に行われるのかというところを今回は詳しく見ていきましょう

認定調査とは なんぞや?

そもそも認定調査とは何かと言うと介護保険の被保険者に対し認定調査員が訪問し心身の状態や日常の生活の様子を聞き取りに来るというものです

自宅もしくは対象の方が入院されている場合は病院で行われることもあります

気になる調査項目

認定調査の調査項目に関しては

  • 身体機能 視力聴力など生活機能 食事摂取 排泄 入浴行為など
  • 認知機能 認知症による徘徊や精神行動障害の有無 認知症の周辺症状などもここに含まれる(医療拒否・介護拒否など)
  • 社会行為 金銭管理や買い物が一人で出来ているかどうか 人付き合いの状態などもこの項目に含まれる
  • 医療行為 点滴や経管栄養などの有無 

家族の立ち会いがあるほうが望ましい

認定調査は病院で行うにせよ自宅で行うにせよ どちらにしても家族の立会いがあるほうが望ましいと千代原は考えます

認定調査の結果は正直言って 行う調査員次第な部分が大いにあるからです 

調査する項目はマニュアル化されているのですが 結果の受け取り方、評価判断という部分はどうしても端で見ていて明らか差が大きいからです

場合によっては利用者本人が 張り切ってしまって 良いところを見せようとして

『何でも出来ます 大丈夫です』

と言ってしまうこともある

これを真に受けて

『はい大丈夫ですね~』

なんて判定する調査員もいるから困り者なんですよ

いやいや 明らかに無理でしょって場合もあります

本当に大丈夫なら介護保険申請したり、更新しないでしょうに

これを放置した結果、本来在宅生活において介護サービスを利用しないと厳しい人から 介護保険の認定が無くなってしまい

介護する家族が 途方に暮れたケースがありました

この時もやはり家族の立ち会い無しで 聞き取り調査が行われたと記憶しています

逆のパターンは通用しない?

また逆に要介護度を重くしようとして弱った演技をしようとする

女優さん俳優さん(笑)も いらっしゃる

先ほどのケースと同様ルール違反だが、

これは何故だか 厳しくチェックされ 見逃されることはないぞ(笑)

聞き取り調査の こういった問題を 家族が補正をしていくのは必要ではないかと 千代原は考えています 

病院で聞き取り調査が行われる場合

病院での認定調査にしても家族の立会いはやはり必要です

入院期間中のADLなんかは 病院スタッフが答えたりするので 心配はいらないんですが

たまに入院以前の話、いわゆる利用者の環境や背景を聞かれたりするので 病院スタッフでは返答に困ることがあるからです

大体 病院で認定調査が行われる場合は家族に連絡が入り、必ず同席になるとは思いますが 一応念のため

本当にあった困った話①

実際にあった話なのですが

寝たきりで 酸素吸入&経管栄養の患者さんに対して

認定調査員が 無理やり起こして 立たせようとした なんていう事例がありました

というか 千代原の目の前で起こったので

その調査員に対し 千代原は怒ったことがあります 幸い?未遂で済んだのですが

なまじ 質問や調査項目がマニュアル化されていると それを遂行しようとすることだけに囚われてしまうのですね

認定調査員のレベルが保障されないのであれば 正確な判定なんて望むべくもなく

その結果、割を喰うのは 利用者とその家族なんです

認定調査については是非とも同席して 適正な調査が行われるようその目で確かめて頂きたい

本当にあった困った話②

余談だがこの聞き取り認定調査が終わったあと その利用者が何らかの介護保険サービスを利用している場合 その事業所に対し 電話での聞き取り調査が行われることが多いのです

電話で簡単に済まそうとするケースが非常に多いのですが この返答次第で 利用者の介護度が左右されるかもしれないことを考え 千代原の事業所では質問項目を書面で送ってもらい こちらもやはり書面で返答する形をとっています

手間はかかるがそれには理由があるわけで

というのも以前、利用者の実状と介護度が あまりに乖離したケースが多く 不審に思ったため市役所に問い合わせてみたところ 

聞き取り調査の結果と 患者の現状が 全く噛み合っておらず 事業所に対して行われた聞き取り調査の返答も記録されておりませんでした

千代原が その利用者さんの様子について 説明したことが何も記録として残ってない状態だったんですね

なんという怠慢 さらにそれに対してなんの対応もできないという

余りに悪質なため

保険者(この場合は自治体側)が意図的に介護度を下げようとしているのではないか?

と千代原が問い合わせを出したのですが

保険者側は そんなことはありません の一点張り

まあここら辺は あまり詳しくいうのもなんですが

介護保険制度も年々財源が厳しくなってきていること

国から地方自治体への移行が進められていることを

考えると おいそれ高い介護度をつけたがらないというのは 容易に想像できますねえ

私たちが高齢者になる頃には 介護保健サービスも 今のように手厚く受けることは難しいかもしれませんね

以上、今日はここまで! な千代原でした バイバイ

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