ある理学療法士?の相談が話題に
以前紹介したPTOTST-NETの情報交換用の掲示板に寄せられた相談が話題になっております
その内容は
勤め先の施設において 時間のごまかしや そもそも理学療法が行われておらず、セラピストが遊びほうけている 結果として適切なリハビリが行われずに不正請求が蔓延している。監査が入ったらしいが効果なし 施設運営側は黙認している まともな人は辞めてしまった どこに訴えれば良いのか?
というもの
この書き込みの問題点
- 本名も施設名も分からない
- 内容が真か偽かも分からない
- 相談者が理学療法士かどうかもわからない
- とにかく情報が少ない
- 施設で勤務しているのであれば 告発する方法や連絡先はわかりそうなものである
- 言っていることが いまいち的外れ
- 何やら非常に攻撃的な文章で 職場での人間関係がうまく行って無いようにも見える
問題点を踏まえての 現状出来得るアドバイス
一応この方にできる 現実的なアドバイスとして
辞めるべき 速やかに
💀残っても 吊られます💀
💀ええ それこそデドバの生存者の如く 容赦なく吊られて いじめ殺されます💀
この文章を書いてしまう精神状態では 施設利用者に対して悪影響しかないですし リハビリで100%のパフォーマンスも出せないでしょう
千代原個人的には こういう考え方は 嫌いではありません 一人間としては好感がもてます 友人になれそうですね
ただし 正義感云々ではなく患者の不利益を第一に考えて起こした行動ならばね
私怨まずありきの正義感だと…うーん…という感じ
おそらく職場の上の問題
この相談における根っこの部分はおそらく職場での人間関係でしょうね 監査が入るまで大事になる前に普通火消しが入りそうなものですから それすら困難ということは内部分裂に近いものがあったのでは?
理学療法士がリハビリを基準通りしていないことが問題だろ?
と思う方もいらっしゃいますでしょうが
全ての理学療法士が 勤勉かつ誠実な訳は ありません
仕事をしない人が 多数いることは もはや前提です
現代社会では そこを含めて組織というかチームは形成されています 貴方の周りの同僚は全て勤勉で誠実ですか? 周りを見渡してみましょう 周囲を確認したら
最後に自分を 見てみましょう
個別リハの基準
個別リハビリは一応一人20分を目安に 患者1人毎に一人のセラピストがついて行われることが最低条件です 施行内容についての制限は特になし いわゆるクラシックなリハビリテーションで良かったと思います
リハビリは極論 書類さえあれば なんでも良い
リハビリを行ったという証拠は
- リハビリカルテへの記載
- 実施計画書やサービス提供書といった書類
- セラピストのタイムスケジュール表と出勤簿が揃っており、きちんと整合性があるかどうか
それ以上は要求されません
これらは セラピスト側が 自由に作成できます
いくらでも インチキ可能です(笑)
考えようによっては書類を書いてさえいれば点数はとれます ここら辺は以前記事で書きましたかね 千代原はこんなセコイ真似はしませんよ している人は知っていますが
監査にも通っているなら 打つ手無し
書類が揃っているなら 監査は通ります
細かくチェックされても必要な書類が揃っていて 患者のリハビリが行われた時間とセラピスト側のタイムスケジュールが一致していれば文句は言われません 施行と施行の間に 適度な休憩やカルテ記入の時間がとられていれば文句なしです
患者にとっては不幸
割りを喰うのは利用者、患者さんですね
リハビリを受けていないのに 個別リハビリ代を請求されてますから
まあ細かく言うなら実際に国から降りてくる診療報酬なり介護報酬は我々国民の税金が投入されてますから 我々納税者も割を喰ってますね リハビリの不正請求は税金泥棒と叩かれて当たり前です
こういった不正が蔓延するとどうなる?
今回のような不正請求が蔓延するとどうなるかというと この書き込みのように内部からリハビリに不満や批判がでます
ここを無理やり押し切ることにはやはり書類です 先にも述べたように個別リハビリなどにおいてその実施内容はほとんど問われないので書類さえ揃えていれば
『あなたたちの見ていないところでリハビリをやってま~す』
で乗り切れます
次に家族や本人から不平不満が出ますが、本人がよほどしっかりしていない限り、やはりカルテを書いておけば治療実績が全く上がってなくても
『御高齢ですから』
『認知症ですから』
『既往歴がありますから』
『リハビリはやってますけど 効果は薄いで~す♡』
で乗り切れてしまう
『ご不満ならば他の施設・病院を自分で探して転院して下さ~い♡』
と畳みかければ大概の家族は折れるでしょうね ちなみにこれはほんとにあった話ですからね
リハビリの不正請求は何故起こる?
では何故リハビリの不正請求はおこってしまうのか? 大きく分けるとセラピストに問題があるケースと経営者側に問題があるケースがある
理学療法士に『モラル』と『知識』のどちらかが欠けているとこういった不正が起こる
意外なようだが 理学療法の学校に道徳の授業は無い
完全に 職業倫理は個々のモラルに任せるのみ
診療報酬や 介護保険制度についての授業も無いので
そこら辺の理解度は 現場のスタッフの自己研鑽に依存する
そういった問題点をベテランセラピストに指摘すると『それは医療事務の仕事だから』と丸投げしてしまう
ちなみに国語も数学の授業も理学療法の学校には無いので ちゃんとした本や書類を読んでも理解できない人も多いです こういった人はそもそも自分がしていることが違法と気付かないケースが多いです
経営者側に問題がある場合、多くはお金が絡みます 少しでも利益を上げたいのでとれるものはなんでも加算をとっちゃいますね 逆にお医者さんが経営者の場合、診療報酬制度をよく理解していないので、そこら辺無頓着になった結果、現場の判断で違法行為が生まれていることもあります 無知もまた罪ですね
不正請求・違法行為は 全国的に起こっている?
こういった不正請求や違法行為は全国的に起こっているのでは?( ゚Д゚)
千代原はそんな不安を抱きます。この手の話は結構耳にするからです。昨年夏には千代原に住んでいる都道府県でもデイサービスの不正請求が取り沙汰されました
今現在掲示板はどうなっているのか?
この書き込みがptotstネットに掲載されたのは6月28日です 今日の時点で閲覧数が9,000を超えているのでかなりなペースで拡散してるんでしょうね 一応bestアンサーついて解決しましたとなっていますが その内容は到底解決に導いてくれそうなものではありません
以前記事に書いた通り、このPTOTST-NETは理学療法士協会と深い関わりを持つ人が設立・運営されています
それだけにリハビリ協会はこの件について知らない、というスタンスをとりにくいでしょうね この異様に伸びた閲覧数の数からは、何やらリハビリ業界の口に出せない問題点が皆の中に渦巻いているような気がします
とりあえず 一度 PTOTST-NETの掲示板へGO!
ま!結局 この書き込みが 真か偽か わかんないんですけどね~
書き込みが消される前に 一度閲覧しておくことをお勧めします
不正請求について常に目を光らせている(だけの)千代原でした バイバイ!