定番と言えば定番

しかし 幼稚と嫌がる人が多いのも また事実

今回は そんなレクリエーション 「塗り絵」についてのお話です

どこの事業所や施設でもやっているレクではありますが

うちの事業所では スタッフが強制的にさせなければならない程の不人気で

利用者も露骨に嫌がる状態でした

しかし 少しの工夫を施した結果

現在では ほぼ全ての利用者が 好んで参加し 枚数も多く仕上るようになりました

そこに至るまでに 工夫した点をですね

今回  ちょっと紹介していきたいなあ と思います

『 何を 』塗るか

まずですね モチーフでございます

いわゆる 子供っぽい アニメチックな塗り絵

もしくは線の太いもの これはやはり  NG でございます

 100均なんかでね

塗り絵買いに行くと 子供向けの奴が売ってますけど

ああいうのは避けましょう

ネットなんかで 『大人の塗り絵』 で検索するとでてきます

ここらへんからでしょうねえ

あまり線が込み入ったものもお勧めしません 

あんまりハードル高いと露骨にやる気がなくなります

できるならば和風のモチーフのものがとっつきやすいですね

大きめの 浮世絵とか 鉄板ですよ

うちの場合 QOLサービス社の『月刊Day』

これに毎月塗り絵のモチーフがついてくるので

活用させて貰ってます

これ事業所向けの雑誌なんですけども結構重宝します

ご興味のある方はですね HPがございます 検索してみて下さい

『何で』塗るか

モチーフの次は使う道具でございます

画材に関しては色々ありますが 

まず基本『あまりに安い道具は使わない』が鉄則であります

以前は100均で買ってきた色鉛筆のセットを使ってたんですね

基本ぽろぽろ折れます というか欠けます

仕上がりも悪く 塗っても塗っても色がのらないですね

今考えると 利用者さんに大変失礼だったなあ と思います

まずここから変えました

クレヨンではなく『クーピー』

最初に用意したのが

株式会社サクラクレパスさんの サクラクーピーですね

缶ケース入りの30色セット

迷ったら色は多い方が良いです

何故かというと

人間はたくさんの物の中から選ぶことを楽しいと感じるからです

色数をとにかく用意するのがこの手のコツです

選択肢が少ない状態っていうのは何事もよろしくありません

貧しさをイメージさせます

クーピーそのものは学習教材にも選ばれるくらいなので 使いやすいですねえ

注意すべきはその形状故に机、テーブルの上を転がりやすく

その結果落っこちてポッキリ…なんてことにならないように

色ごとにばら売りもしているので減ってきてからの補充もききます

色鉛筆も 一工夫

次に用意したのが 紙巻き油性色鉛筆

ダーマトグラフ と言う奴です

昔だと数学の先生なんかが採点の時に使ってたやつですねえ

クーピーより濃い色が出るので良いかな~と思ったんですが

色数がクーピーより少なかったためいまいち流行りませんでした

個人的には 使用中に 芯が折れても その場ですぐに対応できるし

濃い色は それだけ少ない動作で塗り絵が完成するため

お勧めなのですが 残念

サインペンより 絵筆ペン

次に用意したのが カラー絵筆ペン

これは結果から言うと定着しました

利用者さんからは 圧倒的な支持を得ましたね

簡単に言うと『筆ペンカラーversion』

そのまんまやんけ

なんですけど 各社から出ているので 細かくみていきます

『あかしや』ってご存知?  

最初が 

株式会社あかしや さんのあかしや筆ペン 水彩毛筆 彩 20色セットです

ネットで2000円くらいだったかしら?

あかしやさんはもともと書道関連のメーカーです

細目ながらしっかりした穂先が細かいところの塗り分けにバッチリ対応します

手先の起用な人 少し絵心のある人に扱わせると 途端に『作品』が仕上がります

欠点は筆先が細いので広い面が塗りづらいこと 

絵の具の容量が多くなく コストがやや高めということ

補充に関しては文具屋さんなどで バラ売りもしているので

入手は容易なのが助かります

人生一度はお世話になる『ぺんてる』

二点目がぺんてる株式会社さんの『アートブラッシュ』シリーズ

筆ペンで有名な あのぺんてるさんが出してる カラー絵筆ペン

これはもう本当に 筆ペンのシステムで カラーにしたってやつ なんですけども

これがですね 私の一押し

何でかというとですね

全18色と ほど良い色数

そして筆そのものが大きいです 筆先も軸も大きいです 

握りやすく 広い範囲が塗りやすい

筆そのものは歯ブラシみたいな堅めの素材なので

少々慣れが必要です 中身の絵の具自体はですね

さすがですね絵具やさんが出してるだけあって綺麗です

落ち着いた色です テカテカした色じゃないんですね

あと肌色があるのがポイント高いです

塗り絵のモチーフでですね 人物を塗る時に必須の肌色

正式名称ペールオレンジなんですけど、これがですね良いんですよ

すてきな肌色が再現できます

さらに このアートブラッシュ なんと詰め替え式でございます

詰め替えのカートリッジインクもですね  Amazon で気軽に買えます

形状自体は筆ペンと同じなので

使用方法にいささか癖があります ここが欠点

キャップを開けてインクの詰まってる軸を指で少し押さないといけません

ここをクリアできるかどうかですね

利用者さんがそれを理解していただけないと

度々『インクが切れた』って言って言われるんで

延々と繰り返す羽目になります

インク関連に関してはもう一つ

筆の部分とインクカートリッジ部分との接続はねじ込み式なんですよ

油断すると利用者さんが分解しちゃうんですよねえ

キャップ開ける際に 間違えてね

蓋を開けようとして間違ってねじ込みを外しちゃいます

インクはドバーって出ますよ

気がついたら 大惨事

これはちょっとセロハンテープとか貼っといた方がいいんじゃないですかね

これ結構 インクが良いものなんでしょうね

一度付着するとなかなか落ちません(笑)

もともとは製墨業者 『呉竹』

そして最後です

呉竹さんから出ている『筆日和』シリーズ

今まで紹介した物と違って

厳密にはフェルトというかスポンジみたいな素材の軸先なんですけど

12色セットでAmazonで800円くらいだったんですよ

だから一本も80円いかない70円ぐらいか

これはあんまり元々その塗り絵に興味を示さない人に勧めてみるのにちょうどいいのかなと思います

ブリスターのケースにみっちり入っていて こう…そそります

12色セットで 色の系統的に 植物や無機物を塗るのに向きます

反面、肌色系統はありません 他で補うこと

結構濃いめのはっきりとした色が出るので 花とか塗ると映えます

欠点としては今現在 バラ売りが無いということですね

あとキャップが堅いです 利用者さんが使った後ですね

閉めることが出来ません カチッてなるまで閉めてねって言っても大体閉まってません

そんな堅さ

バラ売りが無いあたり 廃版になりそうで ドキドキ

ここまでが塗る道具の話 ここからは何に描くのかという話

『 何に 』 塗るのか

下絵に関してはやはりコピーに頼るわけになります

一枚一枚手書きというわけにもいかないので

となると コピー用紙のサイズに限定されます A 4もしくはA3用紙

ここは普通にコピー用紙に印刷しても良いんですが

こだわって厚手のマット紙や和紙に印刷すると雰囲気が変わります

特に和紙がお勧め 

インクジェット対応のコピー用紙サイズの和紙は意外と手に入ります

そして塗り終わったら もう一工夫

色画用紙で台紙を作りましょう

これは100均でかまわないので周囲をカバーする形で

要は端を延長する感じですよ A4の外側にかさ増しするイメージ(笑)

まずは やってみましょう

道具にこだわり 素材にこだわり 仕上げにこだわると

良い物が仕上がります 結果として飾れるレベルになります

通所サービスに来て、自分で塗ったものを、持ち帰って飾る

持ち帰る結果が向上するのは サービスの向上と考えて良いのでは?

サービスの質の向上が

使用する道具、素材の変更で解決するならば 

手段としては 比較的簡単に達成出来うるものです

とりあえず道具一式揃えて、自分でやってみて下さい

自分で楽しんでみて それから利用者さんに 勧めてみてください

自分で楽しめないとダメかなっても 思います

お休みの日にでも 文房具屋さんで実物を手にとってみてくださいな

千代原でした バイバイ

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投稿者

千代原管理人

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