リハ職の訪問看護に適正化を求める声 中医協 診療報酬改定の論点に浮上

中医協は25日の総会で個別テーマの議論を行い、在宅医療のあり方を俎上に載せた。厚生労働省は「質の高い訪問看護の適切な評価」などを論点として提示した。【北村俊輔】

理学療法士などリハビリテーション専門職による訪問看護の適正化が再び争点となった。健康保険組合連合会の幸野庄司理事は、訪問看護の利用者数が著しく伸びていることを問題視。「適切なサービスが提供されているのか。患者の状態に応じて、適切な職種が適切な頻度で適切なサービスを行っているのか」と疑問を投げかけ、新たな適正化策を検討すべきと主張した。

これに対し、日本看護協会の吉川久美子常任理事は、「訪問看護は適切に運営されていると考えている」と反論。日本慢性期医療協会の池端幸彦副会長は、「入院・入所ならより高い公的負担が生じる。トータルで考えれば給付費の削減効果が大きい可能性もある」と理解を求めた。

訪問看護をめぐっては、昨年度の診療報酬改定や今年度の介護報酬改定でも適正化を図る措置がとられた経緯がある。来年度の診療報酬改定で追加策が講じられれば、それが次の介護報酬改定に影響を与える可能性もありそうだ。中医協は今後も議論を深めていく方針。

Joint介護のニュースサイト 2021.08.26

…う~ん やっぱりというかなんと言うか…

訪問看護ステーションからの理学療法士によるサービス提供はもう一度やり玉にあがる形になりましたね

今年度の介護報酬改定で訪問看護ステーションから理学療法士などセラピストを派遣して得られる報酬は下がっており、さらに

「加えて、PT、OT、またはSTによる訪問看護については、指定通所リハビリのみでは家屋内における日常生活動作(ADL)の自立が困難である場合で、ケアマネジメントの結果、看護職員とPT、OTまたはSTが連携した家屋状況の確認を含めた訪問看護の提供が必要と判断された場合に訪問看護費を算定できる

という文言まで付け加えられました

訪問看護の在り方を適正化したい、という意図なんでしょうが

中医協は数年前、この訪問看護からリハ職が派遣される状況が初めて問題に上がった時、

このままの状況が続くと、訪問看護ステーションにリハ職の人材が流出し、病院でリハビリを行うスタッフがいなくなってしまう

ことを懸念していました

病院勤務は

一般的にはリハビリ職が病院に勤務した場合の給与は、大手の病院で管理職にでもつかない限り、同じリハ職でも、割と低い部類に入ります

回復期リハなんかは給与高い!なんて話も聞きますが、その分、当然激務です

回復期はOPE後の患者さん診るから、リスクも当然高いですし…

病院勤務のリハ職は現状、総合的な待遇面で報われていない気がします

だから、施設や訪問看護に流れるわけで

病院から老健などの施設や訪問看護ステーションに転職し、給与があがった!っていうのは割とよく聞く話です

実はワタクシも、そうでございました

以前は病院と系列の通所リハビリと訪問リハビリを兼務、入浴介助や食事介助、送迎や事務職、担当者会議への出席や相談員の業務ついでに物資の買い出しまでやっていました

その頃の手取りが月¥160,000くらいでしたかね

今は老健と併設のデイで理学療法士&ケアマネ見習いしていますが、貰えるお給料は少し増えましたw

理学療法士はただでさえ、給与面で厳しい状況にあるのに、

わざわざ給与が低い病院で働く気にはなれないですよね

中医協の思惑は結局、診療報酬が下がりつつあるリハ職には、安い給料しか支払えないけど、それでも病院に残って働いてね!訪問看護とか許さないよw

ということになりますねw

さて、訪問看護ステーションという大きな職域から、はじかれつつある理学療法士ですが、

そんなセラピストを守るための理学療法士協会は、どういうコメントを出してくるのでしょうか?

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