理学療法士の実習は 噂通り厳しい しかも理不尽な場合が多いです

はじめに

この記事は 20台後半~で 理学療法士を志し 養成校に通って なんとか実習に こぎつけた人向けの記事です

毎年毎年うちの病院には実習生がいらっしゃいますが 皆さん総じて苦戦しています

毎年どんな学生でも そうなってしまうことから うちの指導方針にも問題があるのでしょうね

とりあえず学生さんに言えることは

『実習は時間との戦いである』

これが全てです

どんなに理不尽な量の課題やレポートでも 一定以上のクオリティで要求された分だけ仕上げていかないと容赦なく叩かれます

脱サラおっさんは 特に気をつけないと 若者よりも実習でヘイトを稼ぎやすいので そうならない為にも 実習の過ごし方を書いておきます

実習中の過ごし方

実習が上手く行くかどうかは、日中の過ごし方よりも 日々の課題をどうこなすかが重要です 差はそこで付いているように感じます

日々の課題とは なんぞや?と考えてみましょう

日中の実習が終わりやらなければいけない課題と言えば 

  • デイリーノート作成
  • レポート作成・訂正
  • レジュメ&PowerPointによるスライド発表の準備

当然後半になればなるほど 内容が増えていき 時間が足りなくなるのでシンドくなるわけですね

ならば準備しておけば宜しいわけで

レポートやレジュメ、PowerPointについてはテンプレートを用意しておく

実習中に一から作ってる暇は無いです

レポートを作る手間を短縮する

レポートで求められる要素と言えば

  1. 表紙 タイトル 日付 実習先 担当バイザー名 養成校名 氏名
  2. はじめに
  3. 基本情報 患者の情報 これまでの経緯既往歴 服薬状況 自宅の状況 ゴール設定 ニーズ ホープ
  4. 理学療法評価
  5. 統合と解釈
  6. 問題点の抽出
  7. 理学療法プログラム
  8. 考察

1から4は あらかじめレポートの形を作っておく 良いサンプルが手に入るならば活用すべき

5以降は正直 実習先で指導内容が大きく異なるのが現状です 全国共通の遵守されるべき指導要領などはありません 全てバイザー次第です 当然ながら 明確なゴールもないため 振り回される形となります 

理学療法士の実習にまつわるトラブルは ここを整備しないと 治らないような気がします

学校にいる教員と現場の理学療法士 同じ有資格者のはずなのですが言ってることは結構異なります 養成校でいくら勉強してきても実習先で全然異なることを指導されるなんて ざらですからね レポート作成に時間がかかるのはやむ無しなんです

デイリーノート作成時間を縮めたい

レポートにはある程度時間がかかってしまうのでその他を縮めていく方針となります

となるとデイリーノートになるのですが

デイリーで書くべきことは以下の2つです たった2つですから

①今日行った評価治療の結果と そこから解釈したこと

日記ではなく 感想文でもなく あくまで解釈 近い日本語を充てるならば判断と言う言葉が適当ですかね これの集大成が統合と解釈になっていくので デイリーノートの時点でこれが出来ていないと厳しい展開です

②明日行う予定

どの患者にどんな評価治療を行うか 書き出す 必要な項目は

  • 患者名
  • 治療・評価名
  • かかる時間や行う回数
  • 必要な道具 スペース 設備
  • 手順
  • 患者の姿位 セラピストの位置どり姿勢
  • それを行う際に生じるリスク

この二つで良いんです デイリーにかけて良い時間はせいぜい一時間 そこを目標にしましょう

日中を有効に過ごす

デイリーノートやレポート作業を効率良く進めるために工夫できることがあります

休憩時間の過ごし方です

慣れない環境で疲労も蓄積しがちですが 休憩時間を有効に活用することで 夜の作業が楽になります

やることは簡単 休憩時間に午前中の指導内容やデイリーノートに書く内容、レポートの修整箇所なんかを箇条書きでかまいません リストアップしておくことです

お手持ちのスマホを駆使してテキスト化しておくと PC作業が楽になります 日中の実習内容が終了して0からデイリーやレポートに取りかかるより やるべきことが整理されていた方が効率が良いです ど忘れ防止にもなりますしね

アプリは例えばEvernoteでも良いんです スマホとPC両方にアプリをダウンロードしておいて 休憩時間ではスマホで箇条書き 帰ったらPCで長文にまとめ直す スマホとPC、合計2回文章を考えることになるため結果として文章そのものが洗練されてくることにもつながります

これが出来る環境を構築&慣れておく これは実習前に準備できることですね

余談ですが 現在はスマホが実用レベルで実習のレポート作成に対して使えるようになりました 参考書の引用なんかも音声入力でテキスト化すれば余裕 普段からスマホに慣れているならPCより作業効率はいいかもしれませんね

実習地への毎日の移動に バスや電車を使用している人は その時間もスマホなら作業ができます 

空き時間は徹底的に活用しましょう

昔は ガラケーで自分のアドレスに レポートやデイリーの修整を箇条書きして メール形式で送ってました

今だと丸々そのままスマホでwordを起動してレポート修整する剛の者もいます

これ自分でも実際やってみたんですけど スマホの画面だと表の作成や修整、画像処理が厳しいです 

画面の大きいタブレットならあるいはワンチャンあるかも?  もしそうなると実習にノートPCっていらないかもしれませんね

睡眠時間は6時間以上を確保

理学療法士の実習は2ヶ月の長丁場になりますから体調管理に努めたいものです

レポートに追われて睡眠時間を削り、日中の評価や治療はボロボロ

その結果がレポートやデイリーに直結する訳ですから 提出物は仕上がらずに体調も最悪で実習先に行けなくなってしまう

というのが 実習失敗する人の流れですね

特に おっさんに対しては 何の慈悲もありませんよ?

体調悪いって言っても誰も助けてくれませんからね? 『おっさん乙www』で終わるだけです そうならないためのコツを少々

実際の実習って大体6時までにはに終わる場合がほとんどです

そこから移動、食事、入浴、最低限の家事 で勉強開始が8時としましょう

デイリーを1時間で仕上げる 内容は前述の通り この時点で明日やる評価治療は確定しているはずです 明日の準備はここまで

つまり

9時から12時までの 3時間で レポート修正 印刷までして 12時就寝が目標です 

レポート修整箇所は優先順位があります 頭から順番にやると効率が悪いです

最初に統合と解釈から取り掛かります

レポートを読む側は そこしか見ていないので そこに力をいれましょう 細かい修正個所は後回しです

その次に修整するのは 問題点の抽出の部分ですね

統合と解釈において最も重視して書いたポイントが上位にくるはずです 統合と解釈を書き直したら必ずここを確認しましょう

逆に治療と関係ない要素(治療しても改善しない部分)や患者の環境要因なんかを問題点にデカデカと書いてしまうとアウトです

問題点として抽出するのはあくまで理学療法士(学生)が理学療法を行って改善されることのみに留めるべきです ありがちなのが『認知症』って書いちゃう人ですね 理学療法で直せますかね?ほかに目を向けるべき所はありませんかって突っ込まれますよ?

この2点を重点的に 修正することにより レポートのクオリティは 上がっていきます

睡眠確保+αでやること

おっさんは 特に 身だしなみに気をつけて下さい

朝は必ず最低シャワーを浴びる できれば入浴しましょう 髭剃りも当然です

体臭ケアもしておくべきです 気づかないかもしれませんがおっさんは疲労が溜まると加齢臭が出ます

インナーは替えを用意しておくべき ファブリー●なんかも使いたいんですが 昨今ではそういった類の薬品を嫌う人もいらっしゃいますので使用する際には注意しましょう

実習先での食事

食事は外食コンビニ上等です やたら金がかかりますが ここは仕方ありません

悠長にスーパーで食材を買って料理している時間などありません  時間は限られています

理学療法士の実習は 脱サラおっさんには鬼門

実習において失敗するパターンは提出物に追われて徹夜して崩れるケースが多いです

なので そもそも徹夜せざるを得ない状況に追い込まれる前に対策

追い込まれてしまったなら 今までの内容を参考に 時間を捻出&課題に対してどれくらい時間を割り振るかを見直してみましょう

ここら辺は 理学療法士というより 仕事に対するマネジメント能力が 求められる気がします

全国統一での指導基準が無いことから 理学療法士の実習は 実は 理学療法士としての能力・適正を試す機会では 無いのでしょうね 

以前の記事でも触れましたが 実習にはある程度の体力が必要です

座学の期間中に鍛えておきましょう 脱サラおっさんは若い時ほど無理は利きません  そして体調を崩しても 誰も助けてくれないという

あなたの実習の合否に関して 実習先のバイザーや 養成校の教員は 責任を一切持ちません

全て自己責任とか 平気な顔で のたまいますから

実習あれこれ

*実習は終わったら目の前が開けます(笑) 特に最後の実習はその傾向が顕著

*実習先で一定の評価を挙げると そこでの就職につながる場合もあります

しかし

実習がしんどいところは 就職一年目もしんどい場合が多いです

実習中に余裕があれば 新卒もしくは自分と似たような脱サラおっさん理学療法士を観察してみましょう その人の目が死んでたり、身分証やスタッフ紹介の写真と比べて本人がやつれているようなら 

💀その実習先は 高確率で ヤバい職場です💀

*理学療法士協会から 再度パワハラについての注意があるということは やはりパワハラは続いている 貴方がそういう目に遭うこともあるかもしれません 実習はある程度運ゲー であり 理不尽な展開もあるので 鬼門なんですよねえ…

思い返してみると実習は楽しかった 千代原でした バイバイ!

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