毎年2月の最後の日曜日は…

平成31年2月24日 

今回の記事は 理学療法士を目指す人&その保護者に 是非読んで頂きタイ…

本日平成31年2月24日は

第54回理学療法士作業療法士国家試験が実施されました

受験者の皆様 お疲れさまでした

実際の試験会場と 異なりマースw

広範囲に渡る座学、おっかなびっくりの手技練習

そして学力以外の能力も試される実習を乗り越えてからの

国家試験勉強 大変だったと思います

今年は午後の試験問題の難易度が高かったそうですが

ここまでやってきた自分と

積み重ねた努力を信じましょう

理学療法士の イメージ

さて今回は理学療法士という職業になるための過程にスポットを当ててみたいと思います

とりあえずインターネットで検索をかけるとでてくるのが

「理学療法士 給料」

「理学療法士 国家試験」

「理学療法士 実習」

「理学療法士 パワハラ」

書いといてなんですが…穏やかではない字面ですねw

なんでこんな 物騒な字面に…

専門の学校 もしくは大学過程へ

理学療法士になるには

高校卒業後に専門学校 もしくは理学療法学科のある大学 短大に入学

座学を受け規定となるカリキュラムを納めた後 臨床実習を病院や施設で受けます

実習は

  • 短期(1ヶ月)が一回
  • 長期(2ヶ月)が2回
  • それぞれ全て別々の病院で受ける
  • 基本的に一発勝負
  • 途中でついていけず不可(失格)となった場合、ほとんどの場合一年留年してまた次の年に再チャレンジ

実習については また別の機会に書きます

実習で起こる☠️パワハラ☠️も解説します

国家試験 落ちれば 一年 ただの人

最後の実習が終わったら国家試験の勉強開始

学校によっては国家試験に挑む為の選別

いわゆる足切りの為の卒業試験があるところもあります

並行して就職活動もしないといけません

学校に求人票が来ているので それを基に就職活動をしていきます

待遇の良い病院の求人には多くの人が集まります

大体の人が年内12月までに就職が決まりますネー

決まらない人もいますし 模擬テストの成績等が振るわず国家試験に受かるかどうか微妙な人は就職活動を控えざるを得ないケースもあります

病院が内定を出しても

国家試験に受からなければ

「ただの人」ですから

国家試験は 1日がかり?

クリスマス お正月などを全て国家試験勉強につぎ込み

マークシートの塗り方から練習に練習を重ねた後

2月の最後の日曜日に一日がかりで国家試験が行われます

試験会場はちょっと壮観です

必ずしも県別で行われるわけではないので

一つの会場に複数の県の

複数の学校が 大型バスをチャーターし乗り付けます

似たようなバスがずらーっと

繁茂期の サービスエリアですw

私良い大人ですけど自分の乗ってきたバスが分からなくなりました

大人になってからの ガチ迷子に凹むw

子供か(笑)

遠方の学校は前の日から受験生と引率の先生がホテルに泊まり込んでやってきます

試験そのものは午前100問、午後100問のマークシート方式

サラッと書いたが 問題数がエグいw 問題文も長ェえ

当時の私は試験終わって帰りのバスの中ではぐっすり寝てしまいました

次の日は 自己採点

試験が終わった次の日は自己採点

予備校やら模擬試験の業者あたりが正答を学校に送ってくれます

最近はネット速報が異様に速く 今年の場合18:00頃には午前午後共に出てましたね。すごい世の中だ

解答はすべてマークシート方式の為 ほぼ確実な点数がここで分かります

*ほぼ と言ったのは毎年問題に不備があり解答が複数ある もしくは選べないと後日指摘がある場合があります そういう設問は不適切問題としてカウントされません ここら辺の処理は厚労省のサイトに載ってたりします

理学療法士の 国家試験って どんな感じ?

試験問題を詳しく見ると

  • 実地問題(1問3点)が40問合計120点
  • 一般問題(1問1点)が160問合計160点
  • 全て合わせると満点は280点

合格基準は

  • 合計点が168点つまり6割以上あること
  • 実地問題で43点以上得点する

極端な話一般問題で160点満点とっても、実地問題が43点以上、ようは15問以上正解していないと不合格です

さすがにマークミスでもしない限りこんな極端なことにはならないと思いますけどね

国家試験後の スケジュールについて

気になる結果発表は1ヶ月後の

3月最後の月曜日午後2時

厚労省のサイトでの発表も同様ですが

私の時は重くて繋がりませんでした

自己採点で点数は分かっていたので大丈夫でしたが

国家試験の次の日から 大きく動き出します

自己採点結果が良好で内定が出ていた人は就職先に電話連絡し 今後のスケジュールをチェック

合格ラインを大きく越えていると 後は スムーズ

同じく自己採点結果が良好で就職先が決まってない人は就職活動です

国家試験直後 はわずかですが 就職いす取りゲームに空きがでています

自己採点結果が ギリギリの人は ちょっと大変…

ここまでは天国

これからは

☠️地獄の入り口☠️です

自己採点が合格ギリギリの人で内定を貰った人、これは3月末の発表までほんとに分かりません

内定出した側の病院もドキドキです

来年の人員配置が最後まで決まらん訳ですから

点数ギリギリで内定貰って無い人は 3月末までは情報収集するくらいしかすることありません

良い就職先は まず 残っていないでしょう

自己採点結果 不合格が確定したら

そして

☠️地獄中枢部☠️

点数が明らかに足りてない150点以下の人で内定貰ってた人 これはすぐに就職先に電話して

内定はご破算となります

国家試験に受からなければ

不合格者には 厳しい仕打ちが…

「ただの人」ですから

病院側はこの時点で 人員補充をかけなければなりません

さっき言った『いす取りゲームに空きが出る』のはこのためです

合格点に満たず 就職内定もしていない場合

点数が足りなかった人は 来年どうするか?を考えなければなりません。

実習までは合格しているので 養成校で手続きさえしてもらえれば来年出願出来ます

特定の授業や実習を受ける必要はありません

養成校のカリキュラムは全て終了しています

扱いとしては「卒業」となります

費用はかかりますが それは学校によりまちまちみたいです

そして 残念ですが

ここから一年間は

☠️地獄再奥部☠️です

地獄とは なんぞ?

後程 説明します ヒント:学費

国家試験の合格率

ちなみに理学療法士国家試験の合格率は

昨年は 81%

一昨年は 90%

その前は 74%

地獄の入り口は案外広いように感じる

おそろしやおそろしや

4月以降の 流れ

4月になると大体の人は新しい職場に入職です

ただし、理学療法士の仮免許が届くのが4月3週目くらいです

それまでは「ただの人」

仮免許が届いたら ようやく理学療法士の業務開始となります

病院毎に指導方針は当然異なるので 免許が届いても しばらく研修漬けのところもあったり

理学療法士の養成校の 『お値段』

そこそこの苦労となる養成校~国家試験の流れですが ここにさらに学費の問題が出てきます

理学療法士になるには お金がかかります

ざっと一年間で

学費のみ150~170万円は かかります

教科書や実習の積み立て費用もあるので

養成校によっては年間200万位は行くのでは

理学療法士の養成校で勉強すること

養成校の勉強は専門知識の詰め込みからスタート

全身の筋肉 骨 神経の名前を覚えるところから始まり

脳や各種内蔵の仕組み働き

病気についての授業なんかは本物のお医者さんが授業に来ることもあります

当然テストやレポート

PowerPointを使った発表なんかもあるので

はっきり言って

アルバイトしてる暇なんかありません

一度勉強に遅れ出すと

取り戻すのは不可能 というペースで 日々は進んでいきます

アルバイトして 成績落ちて 留年という悪循環…

養成校時代から始まる『負の連鎖』

じゃあ、皆さんそんなにお金持ちの家の子供さんばかりなの?

ということはなくて

実際は奨学金という名のローンを

ほぼ全員が組まざるを得ません

ブラックカードを使いこなす奴がいたりしますw最強ですねw

ほぼ といったのはたまに本当のお金持ち 具体的には医者の息子とか娘がいたりします

または私みたいに社会人経験でお金持ってる人がいるからです

どっちにしろ卒業と同時に奨学金という借金の返済が始まります

地獄の沙汰も 金次第?

そう「卒業」です

「就職」ではなくて「卒業」なのです

つまり先程地獄と言ったのは

国家試験不合格でその年の就職も出来ず、来年受かるかどうかわからない試験のために就職できずにいても

容赦なく奨学金返済が始まります

大学生の奨学金問題より 実は 過酷デース…w

普通の大学なら卒業さえしてしまえばどこかに就職できるかもしれませんが

国家試験で浪人、養成校卒だとどうしようもありません

潰しがきかない、と言いましょうか

奨学金ローン返済のためアルバイトしつつ勉強

お金に余裕がある子は、国家試験対策専門の私塾に通ったりするみたいですね。ごく一部でしょうが

就職の可能性に幅がない分、いわゆる通常の奨学金問題より、質が悪い気がします。

合格して 働きはじめても わりと悲惨

かと言って国家試験に合格して

就職し働き始めると

本当に天国か、というとそうでも無かったりします

理学療法士の平均給与は

  • あまり高くなく
  • 昇給しにくく
  • 毎年下がり続けています

最近は新卒で年収300万円、手取りだと年230万円のところも増えてきました

少ない手取りから奨学金を返済し、生活を維持して貯金していくのは大変です。実家暮らしならまだ少しは、と思いますが。

ここに理学療法士特有の勉強会があります。スキルアップのため、とか言って勉強会案内が来ますが

参加費が高額です

万単位です

行かないと

周囲から向上心が無いとか叩かれます

向上心がないわけではない

金がねンだわ

理学療法士って そこまで 裕福では ありまセーン…

理学療法士は 割に合わない!?

理学療法士になっても、それまでにかけたコストと時間を顧みるとあまり報われないような気がします

理学療法士という職業は 『コスパ』が悪い!?

言い方を変えると「割に合わない」のです

特に若手の理学療法士については低賃金の子が多いです

スーパーでレジ打ちしたほうが良いのでは?と思うくらいの条件で働いてる子もいます

理学療法士 という職業

理学療法士という職業はなるまでが面倒臭く

なってからも地獄とは言いませんが決して楽な道では御座いません

それでも 私は笑顔で挨拶 リハビリを始めます

患者さん 利用者さんはお金を払って来てくれた大事なお客様で御座います

それはとても有り難い事なのですから

ボランティアではありません 報酬を頂く仕事である以上それは当たり前なのです。

ちなみにこの イラストは リハビリを行う『看護師』って書かれてマシタw

こんなこと国家試験には全く出題されませんけどね。きっとどうでもいいことなのでしょうw

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投稿者

千代原管理人

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