実際にうちの施設で取り組んでいるインフルエンザ対策をご紹介していきます。

①マスク着用

②手洗いうがいの励行

③インフルエンザとその対策についての読み聞かせ

④入院患者、病棟スタッフとの接触を減らす

ここまでが利用者に対して行うものですね.

そして

⑤関係者以外の不要な入室の禁止

⑥訪問者への手洗い,マスク着用の励行

この二つが利用者以外の人に対してのもの.

そして最後に職員自体に関係するもの

⑦手洗いうがいの励行

⑧マスクの交換

⑨利用エリアの拭き上げ


①~④については当たり前といえばそこまでなんですが、少々解説を。

高齢者の方はインフルエンザと風邪の区別がついていないことも多くそもそも予防することについて非常に大らかです。マスク着用率も低く、当然の如く予防接種はされておらず感染リスクが非常に高い状態だったりします。そこで知識をつけてももらうためにインフルエンザの症状や予防方法をA3用紙一枚程度にまとめ利用者全体に読み聞かせの時間をとります。

この用紙は自宅に持ち帰り家族にも目を通して貰います。一石二鳥ですね。こうすることで自宅でマスク購入、家族全体で着用の流れが生まれます。本人が予防できていても家族が罹患してしまうと意味がないので。

この手法は他の感染症にも有効で、うちでは同時期に流行するノロウイルスなんかの対策時にも実施してます。

④についてはうちのように病院に併設された施設だったり、通所リハビリや通所介護と施設入所が一緒になっているところに起こり得ることです。特に入院患者や入所者にすでに罹患者がいる場合、当然罹患者は隔離されていますが、例えば直前まで同室だった患者や罹患者を看護、介護するスタッフはそうはいきません。彼らを介して罹患する可能性があるため、移動時の廊下やリハビリなど利用するエリアが重なる場合は時間をずらすなどして極力接触を防ぎます。そしてその都度換気です。利用者の手洗いについては、スタッフの負担が増えますがトイレ誘導の際にマンツーマンで指導するしかありません。石鹸を置いて声かけ程度では対策として不十分です。


そして⑤と⑥ですが要はスタッフと利用者以外で施設内に入ってくる人に対してどうするか、ということですね。うちのデイケアでは基本、咳をしている、明らかな体調不良が認められる者は問答無用で入室禁止です。これは利用者と自分たちスタッフを守ることにもつながります。

咳をするということはどこか悪い可能性が高いということです。また家族や他の事業所のケアマネなどが来た場合も入り口でマスク着用、手指消毒、咳をしてるようなら入室はお断りです。とにかく例外を作らず徹底です。特にインフルエンザ流行初期においては医療従事者でもここら辺の意識が低かったりします。

⑦から⑨は職員が一日の仕事中において定期的に行うことです。手洗いうがいに関してはタイミングが重要です。まず出勤時。つぎは送迎から返ったとき。廊下やリハビリ室など不特定多数が利用するスペースを通過した後。食事前、トイレの後は当然です。利用者を自宅に送迎した場合、休み時間中に外出した場合なども必ず手洗いうがいです。マスクに関してはこの時期は自分の食事以外では外しません。そして交換の頻度ですが出勤後、送迎後、とにかく外に行ったらそのマスクは廃棄です。一日同じ物を着用し続けることはありません。利用エリアの拭き上げに関しては始業前、食事後、利用終了後に除菌シートで拭き上げます。


ここまでやってスタッフ、利用者ともに今シーズンは無事に罹患者0を記録できそうです。まだ油断は出来ませんが。

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投稿者

千代原管理人

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